独立するにあたっての自由と不自由

フリーランスという生き方にはプラス面とマイナス面に大きなギャップがあります。まず、プラス面が何かと言えば、それは自由さです。日本の職場においては、仕事のプレッシャーや人間関係から昔よりストレスが大きくなっていると言われていますが、会社を辞めてフリーになればそんなストレスも無縁になります。何をやるのも時間をどう使うのも自分の自由だからです。やりたくない仕事を無理にする必要はなく、自分の好きな仕事を選択する自由もあります。

さらに、実力さえあれば大きく収入を伸ばすことも可能です。逆に、マイナス面は何かと言えば、将来が見えない事による不自由さであると言えるでしょう。会社の庇護がないので来年のことすら不透明です。そのため、結婚の計画をたてることさえ躊躇われます。ましてや育児となれば十年単位の問題で、予想すらことすら困難です。フリーランスという生き方は、常に今の自由と未来の不自由という大いなるギャップに挟まれています。このギャップを埋めるには多くのセイフティを設けておくことが必要です。

例えば、あらゆる機会を利用して人脈を築き、いざという時に仕事を回してもらえるようにしておくといったこともそのひとつだと言えます。あるいはフリーランスが行き詰った時に社員に戻れる道筋を作っておくのも有効な手段です。そのような命綱をたくさん設けておけばフリーだといって恐れることもなく、自由を満喫することができるでしょう。